一人っ子で独身、親も高齢なうえ遠方に住んでおり、親戚とは疎遠な関係です。将来、自身が病気で入院、または施設に入る際、更には死後のさまざまな事務処理など頼れる人がおらず今からとても不安です。(50代、女性)

男女ともに生涯未婚率が上昇している今の時代、おひとり様で生きていくために必要な資金はそれぞれ自助努力で準備できていたとしても、高齢になっての医療施設への入院時や高齢者施設への入所時の手続き、死後のさまざまな事務処理のサポートが必要になります。しかし、周囲に無理なお願いをできる人がおらず心細い思いをしている方は意外に多いようです。

こうした悩みの受け皿の一つとして挙げられるのが身元保証のサービスです。代表的なものが、高齢者施設や医療施設に入所・入院の際の身元保証です。施設利用料を支払えなくなった場合の連帯保証の役割を担ったり、入居施設からの緊急時連絡先となったり、さらには死亡の際の身柄の引き取りなどにも及びます。

高齢者施設によって身元保証人を厳密に求めないところもありましたが、コロナ禍で料金の滞納が増えたこともあって身元保証人を求める施設が増えているそうです。人間関係の希薄化とともに、超高齢社会となって誰もが人生いずれはおひとり様となる時代。心と体が健康なうちにおひとり様となった後の暮らしのことを考えてみてはいかがでしょう。

身元保証サービスではこのほか、死後の親族への連絡やもろもろの事務手続き、葬儀・納骨、遺品整理、日常生活における外出の付き添いなど、高齢者の生活にとって安心な付加サービスも提供していますが、追加契約・追加料金が必要となる場合があります。何が必要か慎重に検討しましょう。生活の窓口では、身元保証のご相談や事業者のご紹介も承っております。(生活の窓口)