先日、自宅近くを走るローカル線で開通50周年記念切符を発売していました。特に鉄道ファンではないのですが、昔ながらの厚紙の切符だったので懐かしく思い購入しました。

 数十年前、高校生の頃に私鉄の改札でアルバイトをしていたのですが、当時は駅員が工具のニッパーのような形の改札ばさみで厚紙の切符に切り込みを入れ、入場させていたことを思い出しました。あのはさみって職人さんがつくっていたのでしょうか。とても切れ味がよく、カチャカチャと小気味よく固い厚紙の切符を切っていました。

 乗客が駅を出場する時は、切符は回収し、定期券は目視で確認していました。これをレクチャーするバイトリーダーは、不正乗車を発見するコツは「切符や定期をいちいち見る必要はなく、乗客の目を見ていて挙動がおかしい人の切符だけを見ればいい」と。なるほど、改札でもテクニックがあるのだなあと感心して聞いていました。

 学生時代は数々のアルバイトをしましたが、どれも貴重な経験となっています。【し】