身元保証サービスを利用する必要性を感じており、関連サイトやパンフレットなどを見ていますが、料金体系がよくわかりません。契約時にはどのくらいの費用が必要ですか。また、預託金とは何ですか。(70歳代、女性)

検討必須なサービスとして身元保証とエンディングサポート(死後事務)を押さえておきましょう。これらが身元保証サービスの中で大きな柱となります。身元保証とは病院や施設への入院・入所の際の連帯保証人や身元引受人となることで、エンディングサポートとは本人の死亡後に葬儀や納骨、部屋の片付けやさまざまな事務手続きを行うことです。

次に費用。契約料、預託金、継続的コストの三つに分けられます。契約料は身元保証サービスを受けるための一括払いの手数料です。預託金は、主に死後にかかる費用である葬儀や納骨、死後事務や部屋の片付けに必要な費用でいわゆる実費相当額ですので、かからなかった場合は返還されます。契約料と預託金の内訳は事業者により異なり、合計額はおおむね100万~200万円です。

三つ目の継続的コストはいわゆる年会費や月額費用のことで月額0~5000円程度です。契約者の健康状態、特に認知機能の衰えをサポートするために継続的に連絡を取るための費用として契約者に負担をお願いするものです。このほか、日常生活の同行や代行など必要に応じて提供される生活支援サービスを利用すると、別途費用がかかります。

希望するサービス内容を整理し、それぞれの費用を把握し、できれば複数事業者で見積もりの比較をしましょう。特に、契約料、預託金、継続的コストの内訳、契約解除、終了後の清算返金や追加費用、預託金の管理方法は念入りな確認が必須です。生活の窓口では、身元保証に関するご相談も承っています。

<生活の窓口相談員(ファイナンシャルプランナー)平田純子>