東京消防庁管内のデータによると、2020年中に、交通事故を除いた日常生活の事故で約12万7000人が救急搬送されています。搬送された方の半数以上は65歳以上の高齢者で、16年から20年までの5年間で39万人以上の高齢者が日常生活中の事故により救急車で医療機関へ搬送されています。

 事故発生時の動作分類では、「ころぶ」ことによっておこる事故が最も多く、全体の8割以上を占め、次いで「落ちる」事故が多く発生しています。「ころぶ」事故の発生場所(20年)では、「住居等居住場所」が最も多く、次に「道路・交通施設」となっています。

 住居の中でも特に屋内での発生が9割以上を占めています。さらに細かく「ころぶ」事故が多く発生した場所を見てみると、「居室・寝室」が一番多く、次いで、「玄関・勝手口など」「廊下・縁側・通路」、「トイレ・洗面所」、「台所・調理場・ダイニング・食堂」となっています。

 内閣府が発表した21年版高齢社会白書では、65歳以上の要介護者などの性別にみた介護が必要となった主な原因は、「骨折・転倒」が男女の総数で13%を占めています。

 住まいの中で「ころぶ」「落ちる」ことによって、介護を受けなければいけない状況に陥る方が多いことがわかります。そうならないためにも、まずは「ころばない」「落ちない」ように、住まいでの対策をとることをお勧めします。

 転倒や転落による住居内での事故は、段差につまずいたり、段差を見誤って踏み外したり、足を滑らせてころんだり、落ちたりすることで発生します。これらの事故を防ぐため、浴室の出入り口の段差をなくす、階段の段差の視認性を上げるすべりづらい床材を使用するなど、住まいをリフォームすることでできる工夫がたくさんあります。

 他にも、転倒や転落を防止するための手すりを設置することが大切です。手すりには体の動作を補助する役割もあるので、将来自立した生活を送るためにも、階段、廊下やトイレ浴室の入り口などに手すりの設置を検討すると良いでしょう。

 手すりを取り付ける際には、落下しないよう強固に取り付ける必要があります。形状や高さも、利用される方の体の状況に合わせることがポイントです。(ミサワリフォーム営業推進部)

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