分かりにくい身元保証サービス

 ずっと独身で暮らしてきました。最近、入院や入所に際して身元保証サービスを利用できると知り、役場や司法書士、地域包括支援センターに聞きましたがさっぱり分かりません。どうすればいいですか。(60代、女性)

ニーズに応じ入院から納骨まで

 身元保証についていろいろお調べになったんですね。その行動力に感服いたします。

 身元保証についてご相談を受けていて、皆さんが何となくもやもやしてしまう原因は、成年後見人や任意後見人との違いが分かりにくいためではないかと思います。

 いずれの後見人も基本的に被後見人の財産を管理することを役割としています。一方で身元保証人はこの連載でお伝えしている通り、大きくは、入院・入所費用の連帯保証と、いざという時の身元引き受けの二つを担っています。家族のいない方にとってのお困りごとにポイントに絞ったのが身元保証サービスです。

 お知り合いの司法書士に相談したら、後見人は葬儀や納骨はしないと言われたそうですね。葬儀や納骨は身元を引き受けた後の話ですので、そういう説明になるのだと思います。葬儀や納骨の手配を葬儀会社にしてくれる後見人もいるそうですが、本来の業務ではありません。

 その意味では、納骨、葬儀までサービス内容に含んでいる身元保証サービスの方がおひとり様のニーズに寄り添っているといえます。

 事業者の選び方については、弁護士法人や司法書士法人がかかわっている団体が安心です。料金体系が分かりにくいという声をよくいただきますが、こうした団体では最終的な料金はさほど変わりません。家族の代わりとなる人を探すと思えば、わずかな料金の違いよりも相性を重視して選んではいかがでしょうか。

 生活の窓口では、身元保証サービス選びのお手伝いやおひとり様のご相談も承っております。<生活の窓口相談員(統括マネジャー)山本建>