今日の一句

2021年10月

1日(金)

歴史書はまだ読み終えず長崎忌

だらのん

2日(土)

鍵盤の小指僅かに冷ゆる今朝

ミモザ

3日(日)

新涼やシャキシャキ進む裁鋏

田絵

4日(月)

月明り一人に広き窓辺かな

天風

5日(火)

初めての自転車秋の風を漕ぐ

とみさん

6日(水)

それぞれの祈りのかたち曼珠沙華

里すみか

7日(木)

ぶら下がる小さき心や雀瓜

まんてか

8日(金)

まんまるの十五夜愛でる四世代

星子

9日(土)

村の灯を落とし名月迎え入れ

さおりん

10日(日)

亡き父の齢超えにし秋彼岸

五六磨

11日(月)

秋うらら白いオウムはよく喋り

まめばと

12日(火)

父の擂る鉢を取り巻きとろろ汁

のんき

13日(水)

暮れ懸かるときを悠々雁渡る

14日(木)

叱られて秋夕焼けに石を蹴り

ゆっここ

15日(金)

野分あと潮の匂ひのする夕日

冬熊猫

16日(土)

かまきりの鎌一本となりにけり

だらのん

17日(日)

何気ない今日に感謝や秋夕焼け

ざき

18日(月)

秋夕焼ずつと「ばいばい」言ふあそび

里すみか

19日(火)

チェロ流れモカは冷めゆき長き夜

ゆっここ

20日(水)

亡き人と語らい歩む萩の寺

愛瞳

21日(木)

どんぐりを拾ふわたしは詩といる

まめばと

22日(金)

陽の匂ひ残しつたたむ秋日傘

23日(土)

芋虫をよけて過ぎ行く野辺送り

だらのん

24日(日)

オカリナの指かろやかに律の風

てるみ

25日(月)

日常に句点打つべく障子貼る

のんき

26日(火)

閉めきつたままの雨戸や柿たわわ

里すみか

27日(水)

恋をする瞳しずかに林檎食む

まめばと

28日(木)

積み本の読まぬ言い訳秋暑し

ざき

29日(金)

カーテンに日差し持ち込む秋の風

とみさん

30日(土)

托鉢の笠のほつれや秋時雨

31日(日)

彩りは車窓駅弁栗おこわ

紫檀

2021年11月

1日(月)

空き缶を蹴りたる音の夜寒かな

ゆっここ

2日(火)

木の実手に吾子は絵本の中に居る

ふゆみん

3日(水)

小鳥来て夫婦の会話始まりぬ

のんき

4日(木)

音読の聲の澄みゆく秋の暮

5日(金)

新米や出逢いし頃の湯気ふたつ

ほへと

6日(土)

陽が沈み柚子を一添え夕餉の香

とみさん

7日(日)

十五才笑顔のきみの秋思かな

天風

8日(月)

鹿鳴くや二度湯にしずむ一人旅

のんき

9日(火)

野仏のとなり腰かけ夕花野

まんてか

10日(水)

無き人へ葉書来てをり石蕗の花

11日(木)

重き眼で板書見つむる夜学かな

冬熊猫

12日(金)

ひらすらに聞き役でゐる星月夜

里すみか

13日(土)

亡き父の作務衣着る夫冬隣

有津安津

14日(日)

主無き屋敷に柿のたわゝなり

ゆっここ

15日(月)

腕っぷし強き畳屋文化の日

ほへと

16日(火)

細き陽を求め温む冬近し

ふく9

17日(水)

銀色の雨は上がりて霜の月

ゆっここ

18日(木)

昏れなずむ雲はいずこへ吾亦紅

温州

19日(金)

ジャケットを膝へ車窓に夕日落つ

里すみか

20日(土)

嫌なことありて無花果ふたつ食む

ふゆみん

21日(日)

どんぐりの音色楽しきドロップ缶

天風

22日(月)

立冬や巨船水吐き錨上ぐ

流郎子

23日(火)

冬空がどよんと降りて愚痴ひとつ

清香

24日(水)

城守る常磐の松も冬支度

五六磨

25日(木)

寒暁の沖に漁り火五つ六つ

里すみか

26日(金)

愛犬も眠りに落ちゆく日向ぼこ

星子

27日(土)

小春日や陽を惜しむ木の影伸びて

冬熊猫

28日(日)

冬枯れに母の強さや野辺の花

静寂

29日(月)

愚図っても泣いても嬉し七五三

ふゆみん

30日(火)

来る人も去る人も有り冬銀河

ゆっここ

2021年12月

1日(水)

スケボーの舞う空青し息白し

伊豆六郎

2日(木)

思い出の多くは昭和花八つ手

3日(金)

友の織る会津木綿や冬浅し

れな

4日(土)

愛情を一緒に煮込んでおでんかな

星子

5日(日)

茎漬くる明治の桶の黒光り

田絵

6日(月)

一日をしっとり暮らす冬の雨

のんき

7日(火)

山里は色を落として冬構へ

星子

8日(水)

始発待つ人みな独り白き息

れな

9日(木)

逆さまに底より開ける蜜柑箱

流郎子

10日(金)

娘よりおしゃべりインコ冬林檎

紫檀

11日(土)

針ごとに無我になりゆく毛糸玉

ふゆみん

12日(日)

それぞれに身の上あらむ冬の鳥

マチ

13日(月)

夕鐘に犬だけ答ふ師走かな

冬熊猫

14日(火)

言い訳を考えている師走かな

マチ

15日(水)

病む人に優しき嘘や冬薔薇

16日(木)

木守柿表札の名は父のまま

里すみか

17日(金)

冬の星坂本九のあの笑顔

のんき

18日(土)

子は離れ聖夜もただの夜になる

ふゆみん

19日(日)

たたく音窓にうつるは冬の雨

とみさん

20日(月)

ひとときの浮世忘れのツリーかな

五六磨

21日(火)

古雑誌たばねて重し年の暮れ

ゆっここ

22日(水)

賀状書く宛名のきみは知らぬ町

ふゆみん

23日(木)

引き潮に鴨休みたる瀬戸の海

星子

24日(金)

本閉じて深夜ラジオの聖歌聴く

れな

25日(土)  
26日(日)  
27日(月)  
28日(火)  
29日(水)  
30日(木)  
31日(金)  

2022年1月

1日(土)  
2日(日)  
3日(月)  
4日(火)  
5日(水)  
6日(木)  
7日(金)  
8日(土)  
9日(日)  
10日(月)  
11日(火)  
12日(水)  
13日(木)  
14日(金)

三ヶ日おんな三代厨立つ

ふゆみん

15日(土)

猫やけに騒ぐ夜なり雪女

里すみか

16日(日)

また言えず趣味は俳句ぞ初日記

紫檀

17日(月)

梅林の梅が開花と便りあり

とみさん

18日(火)

蒼天へ銀光放つ冬芽かな

伊豆六郎

19日(水)

墨の香に浸り一筆ふで始め

ゆっここ

20日(木)

雪だるまビー玉の目は空の青

天風

21日(金)

白髪も美しくあれ年女

ざき

22日(土)

二時間を本屋に遊ぶ小正月

大浦みもざ

23日(日)

門前に赤き実零る松七日

桜月

24日(月)

街並みもあの日を知らぬ阪神忌

ふゆみん

25日(火)

降る雪や眠っては居ぬ猫の耳

田絵

26日(水)

ポケットにのど飴一つ寒見舞い

ゆっここ

27日(木)

吹き溜まる店の裏木戸寒椿

のんき

28日(金)

細文字の閉店知らせ雪中花

紫檀

29日(土)

30日(日)

31日(月)