母の葬儀 意見まとめたが心残り

 最近、母親をみとりました。姉妹で意見が対立した時期もありましたが、みんな納得して送ることができました。私が母親のために考えていた葬儀はできませんでしたが、母親は思い残すことなく旅立てたでしょうか。(60代、女性)

きっと家族は感謝 故人も笑顔で

 生活の窓口のセミナーにいくつかご参加いただき、葬儀や納骨のことについて学んでいらっしゃいました。きっと大好きなご両親をどのように見送るのか、ご自身のお考えがあったのだろうと思います。

 葬儀の時に大切なことは、故人の尊厳を守って送るだけではなく、思い出話などを通じて故人と周囲の人たちとのつながりを認識することです。コロナ禍で迷惑をかけたくないからと家族だけで簡素に済ませる葬儀を希望する方が増えました。ご本人の気持ちはもちろん大切ですが、ご家族や親しい人などの気持ちにも配慮するとよりよく見送ることができます。できれば事前に話し合う機会があるといいですね。

 お母様の葬儀に関して、いろんな意見が出てきてご苦労されたと思います。あなたが取りまとめて一つの形にして見送ることができたことにきっとほかの家族も感謝しているはずです。葬儀では家族、親族それぞれに考え方があり、思ったように進まないものです。考えの違いをわきにおいて式を執り行えば後々わだかまりが残ります。

 お母さまは優しい方だったようですね。皆さんが仲良く見送ってくれているのをみてほほ笑みながら旅立ったのではないでしょうか。

 よい葬儀をするためには事前の準備が大切です。生活の窓口では、葬儀のお金や進め方についても相談を承っております。<生活の窓口相談員(統括マネジャー)山本建>