永代供養墓 普通の墓との違いは?
菩提(ぼだい)寺が近くにあるので私の代まではお世話になりたいと思いますが、結婚して遠方に行ってしまう娘に負担にならないように今のうちから準備しておこうと思います。永代供養墓と普通のお墓と何が違うんですか。(50代、女性)
継承者が不要 一定期間で合祀に
永代供養墓は、霊園や寺院が遺骨の管理や供養を行うお墓です。遺族に代わって供養や管理を行うため、継承者がいなくてもよいというメリットがあります。遺族が責任をもって管理・供養を行う一般的なお墓との最大の違いであり、この点がお子様世代に負担をかけたくない親世代が永代供養墓を選ぶ理由です。
また、管理・供養の主体の違いによって後々の継続費用が異なります。一般的なお墓、とくに檀家(だんか)のお墓は毎年菩提寺に納める供養料のほか、法要時のお布施、寺院の設備費用など臨時の寄付といったお墓を継続するための費用がかかります。これに対し、永代供養墓の場合は最初に永代供養料を支払えば、継続費用はかかりません。この分かりやすさも永代供養墓が普及している理由の一つです。一般的な永代供養墓には、個別の区画がある屋外の墓▽樹木葬▽屋内で遺骨を保管する納骨堂があります。檀家のお墓は都市部でも一定の広さの区画が割り当てられるのに比べてコンパクトです。
ただし、気をつけなければならないことがあります。永代供養墓は一定期間を経過すると、他人の遺骨と合祀(ごうし)されるケースがほとんどです。合祀された後は個別の遺骨を取り出すことができなくなるため、別のお墓に移す改葬や手元供養ができなくなります。おおむね三十三回忌をめどに合祀するケースが多いようですので、この点はお子さんやお孫さんにあらかじめ説明が必要です。
なお、永代供養墓に改葬するには、今の菩提寺にあるお墓の墓じまいが必要になります。トラブルにならないように丁寧に説明しましょう。
<たのシニア 生活彩り倶楽部マネジャー(統括マネジャー)山本建>