年々気温が上がってきています。熱中症対策にはどのような事に気をつければいいのでしょうか?

そもそも若者に比べ高齢者の体内水分量は不足しがちです。また加齢により暑さに対する感覚機能、身体の調正機能も低下しています。

まずは、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給をすることが大切です。厚生労働省のホームページでは1日あたりの摂取量を1.2リットル目安としています。これは大体1時間にコップ1杯ぐらいになります。特に汗を大量にかくと塩分も流れ出してしまうので、その分の塩分補給にも気をつけましょう。

昔は根性論でスポーツの最中は水分を取らないとか、電気代が掛かるのでクーラーはなるべく使用しないといった時代を過ごしてきた方も多いと思います。しかし現在では65歳以上の高齢者における熱中症死亡者の9割近くが室内で亡くなっており、そのほとんどがクーラーを使用していませんでした(東京都23区における2020年夏の状況)。

熱中症は夜間でも多く発生しています。上手にクーラーや扇風機などを利用することを心がけてください。

また今年はコロナ禍で外出時にマスクをしている方も多いと思います。お出かけになる時は水筒などを持ち歩き、時々冷房の利いた施設などを利用して体温を下げ、他の人と十分な距離をとってマスクをはずすなどしましょう。

高齢者の場合は身体に熱がたまると循環器系への負担が大きくなります。無理をせず、のどが渇いていなくてもこまめな水分補給をしてください。【編集部】