自転車の売り上げが好調らしい。コロナ下のため電車での密集を避けて自転車通勤を考える会社員らが店に足を運んでいるという。

 我が家もしばらくぶりに自転車を購入するため店をのぞいてみると、確かに会社員のほか、若者や家族連れらが品定めする姿があちらこちらで見られた。驚いたのは豊富な品ぞろえだ。いわゆるママチャリからスポーツ用、子供用、小径車などがあり、タイプによっては電動アシスト車も展開している。さらに、ハンドル形状や車体カラー、材質などに違いがある。国内の老舗メーカーに加え、米国、英国などの輸入車も登場。価格も高級車からお手ごろのタイプとさまざまだ。

 店員いわく「通常は所狭しと自転車が並んでいるのだが、コロナの影響で部品供給が滞り、生産が追い付かず展示台数が少ない。お客さんから注文を受けてもいつ入荷するか分からない」。需要があるのに十分な供給ができない、という皮肉な結果が生じている。

 我が家は玄関に収納することを想定して、折りたたみ小径車を考えていたが、店員から各メーカーの長所短所を聞き、自転車の奥深さを知ってしまうと選択に悩んでしまう。店通いはしばらく続きそうだ。【ひ】