毎年この時期、大型連休あたりに夏野菜の苗を植える。ナス、キュウリ、トマト、ゴーヤーが主軸で、ゴーヤーは「緑のカーテン」効果も見込んで、テラスの柵下に植えている。
長梅雨になると日照不足で生育が悪くなるから、適度な雨は歓迎だが、長い梅雨はよろしくない。これは農家の皆さんも同じだろう。連休明けから雨が続く予報だ。大いに気になる。
春先にしっかりと土を作ると、実りの夏が迎えられる。7月に入ると収穫期。キュウリが最も早い。次いで、ナス、ゴーヤー、トマトの順だ。日に日に伸びていく苗を観察すると、物言わぬ植物の「いのち」を十二分に感じ取れる。伸びて、花を咲かせ、実をつけ、秋に枯れていく、一連の営みを、最近は人間の一生に重ねてみるようになった。
「はて、私はいま、どのあたりなのだろう」。
いまは幼年期の苗、40~50年前の私だ。【さ】