ドイツ戦を前に盛り上がる日本サポーター=カタール・ドーハのハリファ国際競技場で11月23日、藤井達也撮影

 4年に1度開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)が開幕した。初めて中東のカタールで行われるが、1次リーグを経て12月18日(日本時間19日)の決勝まで計64試合が予定されている。

 4年前のロシア大会では、日本で試合中継を見ながら、「カタール大会は休みを取って現地で観戦しよう」と本気で思っていた。しかし、現実は今回も自宅でのテレビ観戦。気を取り直してできるだけ多くの中継を見ながら、現地に駆け付けた熱烈な日本サポーターとともに、「ニッポン、ニッポン」の連呼で声援しようと、考えている。

 各国が集うスポーツ大会での日本代表戦では、おなじみの「ニッポン」コール。「ッ」の促音があることで、「ポ」にアクセントが付き、言葉全体が強調して聞こえるということから、スポーツ観戦ではニッポンコールが使われているらしい。

 ちなみに、漢字の「日本」は、「ニッポン」「ニホン」と二つの読み方があり、日本の文字を名称に使う企業や団体などによって呼称はそれぞれだ。これまでに何度か呼称の議論が行われてきたが、2009年に「いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はない」と閣議決定され、現在に至っている。

 W杯で日本は、1次リーグ初戦で優勝候補のドイツを破る歴史的勝利を収めた。このまま勝ち進み決勝トーナメントに進出すれば、国内は日本戦のたびに大いに盛り上がるはずだ。各地でニッポンコールが湧き起こることを期待したい。【ひ】