紅葉狩りは、鮮やかな葉の色を見て楽しむことなのに、なぜ「狩り」と言うのでしょうか。諸説ありますが、平安時代、貴族は歩くことを下品とされ、外出は牛車を常用していましたが、山に紅葉を見に行くのに牛車では難しく歩いて登るしかなかったそうです。狩りと称して山道を歩いて行くのは、下品ではないことから紅葉狩りとなったと言われています。

 さて、紅葉と名の付く食べ物はたくさんあります。鹿肉の鍋はもみじ鍋、鶏の足ももみじと言います。また、大根と唐辛子を合わせてすったもみじおろしや、紅葉そのものの天ぷら、紅葉を形取った広島のおまんじゅうもあります。

 この季節には、わっぱ飯や煮物にも紅葉の形にしたニンジンが入っています。食いしん坊の筆者にはたまらない季節です。【し】