初詣に訪れた人たち=東京都渋谷区の明治神宮で2023年1月2日、吉田航太撮影

 遅まきながら先週末に地元の神社へ初詣に出かけた。一般的にお正月飾りがある松の内までが初詣とされていることから、今年初の参拝というのが正確かもしれない。

 昨年は混雑する時期の1月2日に同じ神社で初詣をした。境内に入るのに長蛇の列ができ、並んでいると寒風で凍えそうだったことが記憶によみがえり、今年はあえて、この時期を避けての参拝を選択した。駐車場はすいており、本殿の近くでまで車で行け、参拝もゆっくり時間をかけてすることができた。

 これまで、各地の神社やお寺で初詣をしてきた。お寺では除夜の鐘を突かせてもらった後に甘酒やお汁粉をいただき、お焚(た)き上げの炎で体を温めながら飲んだ味は格別だった。紅白のひもで結んだ5円玉を氏子が配ってくれた神社には、予想しなかった出来事で感謝した。また、旅先では神社の前で販売していた「ちりめんさんしょう」を味見したらおいしくてすぐに購入したことも懐かしい。

 旧年のお礼を伝え、新年が良き年となるよう願う風物詩の初詣。願いごとがかなうよう、自分の努力も必要だと改めて肝に銘じている。【ひ】