昭和の歌謡曲が若者に人気だ。YouTubeやTikTokなどのSNS(ネット交流サービス)に使用するらしい。「歌詞が分かりやすく、心に入ってくる」のが引きつける理由のようだ。
また、若者のファンが多い人気女優らがカバーした曲が再ヒットしているほか、音楽配信アプリで昭和のジャンルが用意されているのも一因なのだろうか。元同僚の若い女性が、父親が聴いていた影響で好きになった、と話していたのも思い出す。
昭和生まれの筆者にとっては、昭和歌謡が若者に支持されるのは感慨深い。よく口ずさんでいた曲が流れていると、当時の懐かしい光景がよみがえり、その時に親友らと会話した内容の言葉も鮮明に出てくる。数年前の出来事ですら忘れることがある現状を考えると不思議だ。
週末は音楽を流しながら朝食を味わい、食後にお気に入りのコーヒーを飲むのを楽しみにしている。その日の朝の気分で聴きたい曲を選んでゆったり過ごす時間は、貴重なひととき。昭和歌謡もリストに入れておこう。【ひ】