色とりどりの編み物を樹木に巻き付けて彩る「としま編んでつなぐまちアート」

 編み物を植栽樹木に巻き付けて彩る「としま編んでつなぐまちアート」(プロジェクトチーム主催)が東京都豊島区東池袋4のとしまみどりの防災公園(愛称:IKE・SUNPARK)などで開かれている。米国が発祥と言われるストリートアート「ヤーンボミング」で、来年1月31日まで行われる。

 編み物は9月から11月にかけて全国から募集。専門学校の学生や同区介護予防センターに通う高齢者、編み物ワークショップの参加者ら男女約480人が参加し、計5000枚ほどが集まった。4歳の幼児から90歳のシニアまでが製作にかかわり、シニアからは「街に飾る編み物づくりに参加できて楽しく、やりがいがある」との感想が聞かれたいう。

ふくろうの顔に似せた編み物

 同区は区全域の形状が「鳥のふくろうが羽を広げているように見える」ことなどから、ふくろうのオブジェが区内に点在し、資料館などもある。今回の編み物は「編みふくろうの森」をテーマにつくった。長編みなどの編み方で16センチ四方の正方形を3枚つないで製作。それをさらに、長さ約2メートルから同3メートルにつないで公園内のイチョウの樹木などに巻き付けて装飾した。テーマに沿ってふくろうの顔に見えるように、目を丸形、くちばしを三角形の編み物にした。色とりどりの毛糸を使用しているため、カラフルに仕上がり、さまざまなふくろうの表情になっている。

 公園には親子連れや若者らが訪れて鑑賞。「(ネーティブアメリカンの木造彫刻の)トーテムポールみたいで可愛い」と話す人や写真撮影する人の姿が見られた。【関根浩一】