公益財団法人認知症予防財団は、不要になったモノの買取金額が電話相談「認知症 110 番」への寄付となるサービスの利用を始めました。自宅で眠っている貴金属やブランド品、読まなくなった本などを業者が回収して買い取り、その買取相当額を「認知症 110 番」に寄付していただける仕組みです。
ご利用できるサービスは、中古書籍販売大手「ブックオフコーポレーション」の宅配買取寄付サービス「キモチと。」と、買取専門店「買取大吉」を展開する「エンパワー」による出張買い取り寄付サービス「買取大吉モノ募金」の二つです。
「認知症110番」は、認知症を心配している方や介護に悩んでいる方たちを対象に、毎日新聞社と認知症予防財団が1992年から始めた通話料、相談料とも無料の電話相談です。「相談者に徹底して寄り添う」ことをモットーにコツコツと続け、昨年には創設30年を迎えることができました。これまでの相談件数は3万件を超えています。
ただ、景気低迷のあおりを受けて「認知症110番」は運営費不足に陥り、近年は存続が危ぶまれています。こうした事態を踏まえて一度に浄財を寄せてくださったり、継続的なご寄付で支えてくださったりする方もいらっしゃいます。しかし一方で、「現金での支援はちょっと……」という方もおられます。そこで不要になったモノを活用できる形ならご協力が広がるのではないかと思い到り、両社のサービスに応募することといたしました。
どちらのサービスも自宅にいながら不要になったモノを売ることができます。「キモチと。」の場合は、回収希望日時や場所などを入力して申し込むと配送ドライバーが無料で集荷に訪れます。「買取大吉モノ募金」は査定員がご自宅に出向き、買取品を持ち帰ります。それぞれ次の URL から申し込むことが可能です。
どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。
なお、引き続き継続寄付をしていただける方も募集しています。次のURLよりお願いします。
https://readyfor.jp/projects/92428
<認知症予防財団会長 新井平伊(順天堂大名誉教授、アルツクリニック東京院長)より、ご支援のお願い>
無料の電話相談「認知症110番」が、近年の長引く低成長によって運営資金の調達が困難になり、存続が危うくなっています。
米国で認知症の新薬が仮承認され、治療への期待が高まっています。しかし、今後いかに優れた薬剤が開発されたとしてもアルツハイマー病を完全に予防したり、根絶したりすることはできないでしょう。認知症の相談窓口は今後とも必要不可欠です。ぜひとも皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。
【認知症予防財団とは】
1990年、毎日新聞社の提唱により設立された財団。無料電話相談の「認知症110番」や認知症に関するシンポジウムの開催など、認知症啓発の活動に取り組んでいます。
【お問い合わせ】
公益財団法人 認知症予防財団