姉妹で同居 子がなく今後が不安
姉妹で同居しています。どちらも子どもはいません。今は元気にしていますが、これからのことを考えると不安です。身元保証、葬儀や亡くなった後の手続きについての契約も考えでいます。(80代、女性)
見守り契約 任意後見受任者と
姉妹で同居なら老後の暮らしも心強いですね。しかし、今後のお互いの健康状態やひとり残された場合のことが心配です。老後に必要なサポートは予測が難しいため、今お考えの身元保証契約や死後事務委任契約のみでは困るかもしれません。
姉妹それぞれが信頼できる人と生前事務委任契約、任意後見契約と合わせて死後事務委任契約を結んだ上で見守り契約をしておくと安心です。任意後見契約は公正証書で作成し登記されることで対外的に任意後見受任者の立場を証明できます。これにより頼れる子どものような存在となるのです。つまり元気なうちは、たまに連絡して様子をうかがってくるだけ。何かあったら相談できる。いざとなったら駆けつけていろんな手続きを手伝い、認知症になってもお金の管理も含めて任せられます。
それだけに任意後見受任者は信頼できることはもちろん相性も大切ですね。姉妹それぞれ別の方と契約してもいいですし、同じ方でも大丈夫です。お元気なうちから見守りとして電話や面談で交流しながら、よい関係を作っておけばいざという時にあなたの意思をくみ取ったきめ細かい対応が望めます。お願いするのはなるべく早い方がおすすめです。
なお、相続人がいない財産は国庫に収納されてしまいます。姉妹どちらが相続しても、親族への遺贈や社会貢献になる遺贈寄付などをお考えいただく方がよいかもしれません。
たのシニア生活彩り俱楽部は6月から東京に加え、毎日文化センター大阪でも毎月セミナーを開催し、個別相談を行っています。詳細は050・3388・0290まで。<たのシニア生活彩り俱楽部アドバイザー(ファイナンシャルプランナー)岡田珠美>