亡き夫の墓じまい どんな手順で?
施設入居を前に、亡き夫の眠る東京都立霊園の墓を墓じまいし、遺骨と手元の分骨を合葬埋蔵施設へ納めたいです。何から手をつけて、どうやればいい のか悩ましいため、一連の作業をサポートしてください。(70代、女性)
霊園に連絡 次に撤去の業者選び
お子さまがいないため、亡きご主人が眠る都立霊園のお墓を墓じまいし、遺骨を合葬埋蔵施設へ移したいというご相談ですね。
まず行うべきは、現在お墓がある都立霊園への確認です。霊園によっては改葬や施設変更の申し込み期間が定められているため、早めに連絡し、必要書類を取り寄せる必要があります。
次に、墓地の撤去を依頼する石材店を選びます。複数の業者に見積もりを依頼し、必ず現地確認を行うところを選ぶのが安心です。墓じまいの実績があり、霊園との連携や説明が丁寧な業者を選定しましょう。
続いて、お住まいの自治体で「改葬許可申請」を行います。許可が下りたら、石材店が遺骨を取り出し、墓地を整地した後、新しい納骨先へ移します。こうした手続きを一括で代行してくれる石材店もあるため、事前に相談するとよいでしょう。都立霊園などでは、宗教的儀式である「閉眼供養」を省略できます。
無縁墓地を避けるために墓じまいを検討される方は多く、放置すると墓地管理者が官報で公示した後に墓所を撤去する場合もあります。その際の費用は親族に請求されるため、思わぬ迷惑をかけてしまうこともあります。
また、お手元の分骨も一緒に納骨できますが、火葬場で発行された「分骨証明書」が必要です。火葬場では再発行できないため、紛失しないよう大切に保管しましょう。
手続きに不安がある場合は、たのシニア生活彩り倶楽部にご相談ください。墓じまいから納骨までサポートする事業者を紹介いたします。
<たのシニア生活彩り俱楽部アドバイザー(ファイナンシャルプランナー)長沼満美愛>
