姉妹で実家相続 次世代に負担なく

 姉妹で親の家を相続し、空き家のまま共有名義になっています。事情があり、すぐに売却できません。将来、子供たちが困ることがないように、どのような対応を取ればいいでしょうか。(75歳、女性)

買い取りや家族信託管理一本化

 不動産を共有したまま放置すると相続のたびに共有者が増えることで、管理や売却の意思決定が困難になる点が大きな問題です。

 売却には共有者全員の同意が必要で、修繕・管理に関する判断も意見が割れれば前に進みません。

 世代が変わると、そもそも面識があまりない相続人同士が連絡を取り合う必要が生じ、合意形成はより困難になるでしょう。

 どちらも住む予定がなければ、共有者全員が合意できるうちに売却するという選択肢が現実的ですが、事情があり売却することが難しい状況でのご相談です。

 対応としてもっとも実務的なのは、姉妹のうち誰か一人に所有者をまとめる方法です。持ち分を買い取る側が代償金を支払い、もう一方は持ち分を手放すことで共有は解消されますが、まとまった代償金が必要になることが難点です。

 共有不動産について家族信託をすることも一案です。信頼できる家族を受託者にすれば管理権限を一本化でき、受託者による修繕・活用・売却も可能になります。

 また遺言書を作成して次世代でさらに共有状態が複雑化しないよう配慮しておくことも有効です。

 姉妹それぞれの相続人になる子供たちとも情報を共有しておくことも考えましょう。

 意見を言う人が多くなると大変な面もありますが、親世代が健在である今こそ、よく話し合うべきです。

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<たのシニア生活彩り俱楽部アドバイザー(ファイナンシャルプランナー)岡田珠美>