2023年
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終活
日中関われず 母に認知症の兆し
同居している母親の認知症が進んでいる気がします。一緒に暮らしていますが、仕事で家を空けている時間が長いので関わる時間が少ないです。何か予防する方法とかはないんでしょうか?(50代、男性) 生活にリズム 昼は地域の活動へ お母様の認知症状についてお悩みですね。認知症は日常生活や社会生活が困難になる疾患の総称で、脳の器質的障害によって起こります。認知症の種類、症状はさまざまで、症状の発症や進行速度は認...
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終活
アパート贈与に相続時精算課税制度
2500万円まで贈与税が発生しない贈与の制度があるとききました。長男にアパートを贈与して賃貸経営を早めに任せた方が良いのか悩んでいます。制度の概要を教えてください。(70代、男性) 長男になるべく早くアパートを贈与して、賃料収入を次世代が得るスキームの構築は相続対策として有効です。累積贈与額2500万円までは贈与税が発生しない相続時精算課税制度を活用すると良いでしょう。2500万円を超えた贈与分については一律2...
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終活
相続時精算課税制度の利用
地方の分譲住宅に住む母親の物忘れがひどくなって認知症が心配です。父親は他界し、母親は私が最期までお世話したいと思っています。いまできることについて教えてください。(50代、女性) お母様を安心してサポートするためにもお金の心配はできれば解決しておきたいですね。現預金が少ないとのことですので、お母様が認知症と確定診断されると実家の処分が難しくなり、いざという時のお金を作ることができなくなってしまうので困ります。 ...
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終活
高齢で1人暮らしの母との同居
54歳独身です。東京都内に住み、会社勤めをしています。昨年、父が亡くなり、1人暮らしの高齢の母のことが心配です。母を呼び寄せて同居するか、私が仕事を辞め地元に戻るか悩んでいます。(50代、女性) お父様を亡くして1人暮らしになったお母様のことが急に心配になるお気持ちはとてもよく理解できます。同居をお考えになることもいたって自然ですが、慎重になる必要があります。 高齢者にとっての住環境の変化は、本人...
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お金のこと
新NISA制度
2024年1月より新NISA制度が始まります。現行の一般NISAとつみたてNISAのメリットはさらによい内容となり、デメリットについては見直しがされます。変更点は大きく次の四つとなります。 ①制度の恒久化 現行の一般NISAは2023年末まで、つみたてNISAは2042年末までが非課税で投資できましたが、期間の制限がなくなります。あと何年で終わるか、終わったらどうするべきか、などを気にすること...
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終活
相続手続きをスムーズに進めるための準備
妻と子らの仲が良いため、私の死後は争いなく相続手続きが進みそうです。ただし、子らは遠方で忙しく、妻が死別のグリーフでうつになると手続きが滞ります。できることを教えてください。(80代、男性) まず、財産目録を作成しましょう。家族仲がいいので遺産分割協議でもめることはないでしょうが、相続税の申告漏れになると加算税がかかりますのでご家族に負担をかけてしまいます。 ご自身で相続財産を明示することにより、...
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終活
不動産を相続する際の留意点
1人暮らしの母親の体調が思わしくなく、相続のことを考え始めました。地方の実家を法定相続人である兄弟と3人で相続することになりそうですが、私は必要ありません。留意点をお聞かせください。(60代、女性) まず注意していただきたいのは、相続不動産の共有はできるだけ避けた方がいいということです。誰かが反対したり、認知症になったりすると不動産の処分が難しくなるためです。ご兄弟に不動産を譲り、取り分が少なくなっても金融資産...
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終活
認知症の妻の成年後見人
仮に私が先に逝った場合の相続や相続財産の管理について、認知症の妻のことが心配です。妻の成年後見人に親族を指定することはできますか。親族が財産管理ができるすべはないのですか。(80代、男性) 相続財産をどう分割するかを決める遺産分割協議は相続人全員の出席と合意が必要で、相続人に認知症の人が含まれる場合、法律行為を代理するために成年後見人をつける必要があります。この場合、他の相続人は奥様と利益相反するため成年後見人...
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お金のこと
相続と贈与に関する税制改正
2023年度の税制改正大綱がまとまり、相続と贈与に関する税制にも改正が加えられました。財産をもらう側はもちろん、与える側にとっても、影響が少なくなく、よく理解した上で、財産の継承計画を立てる必要があります。改正内容は大きく分けて三つのポイントがあります。 一つ目は、1年間にもらった財産の合計額に対して課税される暦年課税の制度です。もらった財産額が110万円以下であれば贈与税はかからないという内容で、手軽なた...
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終活
衝突した姉による母の相続手続きに懸念
父の相続で衝突した姉が母を囲い込んでいます。私のことをあしざまに言う姉の話を聞かされている母は会ってくれません。姉の入れ知恵で遺言が作成されているため、母の死も財産も隠されそうです。(60代、男性) 母の死も知らされないまま、遺言の内容通りに姉が受遺者として相続手続きを済ませるのではと疑心を抱いているのですね。おそらくお母様の遺言を実行する者として遺言の中でお姉様を遺言執行者に指定しているでしょう。ただし、民法...
